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『延安の娘』は現在福岡のKBCシネマで上映中です(21日まで)。福岡は、昨年秋にアジアフォーカス映画祭に招待され日本初公開となった思い出の地です。アジアとつながりの深い福岡でふたたび上映できることを喜んでいます。 また来週18日(火)からは、今日とのみなみ会館でモーニングショーがはじまります。私は学生時代を京都で過ごしましたので、これまた思い出の地での上映となります。京都の皆さん、ぜひ、みなみ会館に足をお運びください。 さて、みなさんに報告したいことがあります。次の作品の構想が固まりました。波乱の日中戦中戦後史を生き抜いたある日本人女性の数奇な運命の物語です。まだ実名は控えますが、主人公のその女性(現在66歳)は、旧満州に生まれ、日本の敗戦後も8年間中国に留まりました。満鉄の技師だった父親が、新中国の鉄道建設に協力するよう八路軍(共産党軍)から求められたため、水も電気もない辺境の地で中学2年までの多感な時期を送ったのです。引き揚げ後は、望んだわけでもなく残った中国で「共産思想に染まったアカ」とレッテルを貼られ、公安に監視されるなど、苦難の連続だったようです。そして43年後の1996年、終の棲家を北京と定め、ふたたび中国の大地に帰りました。その陰には、かつて机を並べて学び合ったある中国人男性との半世紀を超える友情がありました。 その方とは先月北京で初めてお会いしたのですが、なんと私は4日間も家に泊めていただき、食事、ビール付きでお話をじっくりと伺ってまいりました。我ながらその厚かましさに呆れる次第です。お話は、驚くくらい感動の連続でした。なにぶん極めてプライベートなテーマなので、今回も取材は山あり谷ありの長い道のりとなることでしょう。私が受けた感動を、どうすれば一番素直に伝えられるのか、新たな挑戦がはじまったところです。 来月にはふたたび北京などでロケハンを行い、秋から撮影をはじめたいと思っています。 『延安の娘』に関して私が執筆した本については、現在、某出版社と詰めの交渉を行っています。だいぶ遅くなってしまいましたが、面白いものになったと自負しております。間もなくはじまる自主上映会には何とか間に合うと思いますので、もうしばらくお待ちください。 その自主上映に関しては、うれしいことに、写真美術館でご覧になった方や、全国各地の上映サークル、大学の研究会などから次々とお申し込みをいただいています。35mm・16mm・ハイビジョンDVDと何でも揃っていますので、少しでもご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。(蓮ユニバース:TEL03-5478-6077)プリント貸出料についてはご相談に応じます。 目標が定まって、また新たな力が湧いてきたような気がします。それでは、本の出版・次回作の進行など、また近いうちにご報告いたします。皆さんも体に気をつけて頑張ってください。 2004年05月15日 池谷 薫 |
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いけや かおる 1958年 東京生まれ 同志社大学文学部卒業後、テレビ・ドキュメンタリーのディレクターとして創作活動を開始する。製作プロダクション「テムジン」の創立メンバーの一人として、天安門事件以降、中国での取材活動を積極的に展開。 97年、製作会社・蓮ユニバースを設立。 『延安の娘』は、初の長編ドキュメンタリー映画である。 |
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